法人を立ち上げる際、事務所不要のためバーチャルオフィスを使って法人登記を行う企業も多くなりました。
バーチャルオフィスを活用すれば、コストを削減できて自宅バレの心配がなくなるのがメリットですが、法人口座を開設できるのか不安な人もいるでしょう。
結論を述べると、バーチャルオフィスを利用した場合でも法人口座の開設は可能です。
とはいえ、金融機関によってはバーチャルオフィスでの法人口座開設が難しいケースもあります。
そこでこの記事では、バーチャルオフィスで法人口座を開設できる銀行3選や、法人口座の審査に通るコツについて詳しく解説します。
バーチャルオフィスを活用して起業しようとしている人は、ぜひ参考にしてください。
バーチャルオフィスでも開設できる銀行法人口座3選!
まずは、バーチャルオフィスでも法人口座を開設できるおすすめの銀行を3つ紹介します。
GMOあおぞらネット銀行
口座維持費 | 無料 |
口座開設までの時間 | 最短即日 |
振込手数料(税込) | 同行宛て:無料 他行宛て:最大145円(開設の翌々月までは月20回まで無料かつ設立から12ヶ月間は月20回無料) |
総合振込 | 最大9,999件 |
普通預金金利 | 0.001% |
ビジネスデビットカード | ◯(1.0%還元) |
専用アプリ | ◯ |
GMOあおぞらネット銀行はバーチャルオフィスであっても法人口座が開設できるネット銀行です。
実際に公式サイトにてバーチャルオフィスでも法人口座の開設ができることを掲載しています。
このことから、バーチャルオフィスを利用していることが法人口座の審査においてデメリットとはならないはずです。
特に同グループが運営しているバーチャルオフィス「GMOオフィスサポート」とは連携が強いため、GMOオフィスサポートの利用者は法人口座を開設しやすいでしょう。
さらに、会社設立から1年以内は他行宛て振込手数料が月20回まで無料の特典があるので、コスト削減の観点からもおすすめできる金融機関です。
\口座開設スピード平均1.5日/
GMOあおぞらネット銀行
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住信SBIネット銀行
口座維持費 | 無料 |
口座開設までの時間 | 最短翌営業日 |
振込手数料(税込) | 同行宛て:無料 他行宛て:最大145円(開設の翌月までは月10回まで無料) |
総合振込 | 最大9,999件 |
普通預金金利 | 0.001% |
ビジネスデビットカード | ◯(最大1.0%還元) |
専用アプリ | ◯ |
住信SBIネット銀行はバーチャルオフィスでの法人登記であっても、法人口座が開設できるネット銀行です。
また住信SBIネット銀行では、4つのバーチャルオフィスと連携してサービスを提供しています。
これらのバーチャルオフィスを活用して法人口座を申し込む場合は、口座開設をしやすいでしょう。
特典も充実しており、振込手数料は件数が多くなるほど優遇されて最安130円で利用可能。
法人口座開設と同時に発行されるデビットカードは最大1.0%還元を受けられるので、実質的にコスト削減にも役立ちます。
\審査が通りやすい/
住信SBIネット銀行
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PayPay銀行
口座維持費 | 無料 |
口座開設までの時間 | 最短3日 |
振込手数料(税込) | 同行宛て:55円 他行宛て:160円(開設の翌々月までは月10回まで無料) |
総合振込 | 最大3,000件 |
普通預金金利 | 0.001% |
ビジネスデビットカード | ◯(還元率は要問い合わせ) |
専用アプリ | ◯ |
PayPay銀行は、バーチャルオフィス大手のレゾナンスと連携強化を行っています。
このことから、レゾナンスのバーチャルオフィスを利用している法人は、法人口座を開設しやすいと予測できます。
法人口座の新規開設者がデビットカードを3回利用すると、現金1,000円がプレゼントされる特典も嬉しいポイントです。
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PayPay銀行
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バーチャルオフィスでの法人口座開設を成功させる5つのコツ
バーチャルオフィスでも法人口座の開設はできますが、実在するオフィスよりも信頼されにくいのは事実です。
そこで、バーチャルオフィスでも法人口座を開設しやすくするための5つのコツを紹介します。
固定電話番号を用意しておく!スマホの固定電話サービスでもOK
会社用の固定電話番号があったほうが信頼されやすいので、固定電話番号は事前に用意しておきましょう。
バーチャルオフィスでは「電話転送サービス」や「電話代行サービス」を提供しているので、活用するのがおすすめです。
どちらのサービスでも固定電話番号を取得できるので、実際に固定電話を持たなくても企業の信用度を上げることができます。
スマホアプリで使える「03plus」もおすすめ
スマホアプリでも利用できるIP電話サービスの「03PLUS」もおすすめです。
スマホ内に固定電話番号を取得できるので、スマホで普通に着信・受信する感覚で固定電話を利用できます。
さらに、利用する台数分だけIDを取得すれば1つの固定電話番号を複数端末で共有できるので、代表者以外でも電話対応が可能です。
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格安固定電話番号「03PLUS」
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会社のHPを事前に準備する
会社のホームページがない場合は、法人口座を申し込む前に用意しておきましょう。
ホームページがあれば事業内容や企業のイメージをわかりやすく伝えることができるので、法人口座の審査通過に役立つはずです。
しかし、ただホームページを用意すれば良いわけでないので、最低でも以下の情報は掲載しておきましょう。
いわゆる「会社概要」と呼ばれるもので、会社の基本的な情報をまとめておくとホームページの信憑性が増します。
事業の実態を明確に説明できる状態にする
ホームページを用意することと似ていますが、事業内容を明確に説明できるようにしておけば金融機関の担当者から信用を得やすいです。
バーチャルオフィスが怪しまれやすいのは、企業としての実態がよくわからないためでしょう。
「どのような事業を行っているか」「バーチャルオフィスでも経営できるのはなぜか」といった一般的に持たれる疑問を解消できれば、法人口座の審査で悪影響を及ぼしにくいはずです。
1円などの少なすぎる資本金はNG
会社の設立は資本金1円からでもできますが、実際に1円などの少ない資本金で起業してしまうと、金融機関からは怪しまれてしまいます。
資本金1円の会社はマネーロンダリングなどの犯罪目的で作られるペーパーカンパニーも多いので、当然ながら金融機関の審査も慎重になります。
犯罪目的でないにしても、資本金が少なすぎれば健全に会社経営できるかで疑問が生じるため、金融機関の審査に通過することは困難といえるでしょう。
設定する資本金の目安は、旧会社法における最低資本金の300万円以上が望ましいです。
法人口座が開設できる複数銀行に申し込む
法人口座の審査基準は金融機関ごとで異なるので、複数の金融機関に同時に申し込むのがおすすめです。
仮に1つの金融機関で審査落ちしても、別の金融機関では審査通過して法人口座を開設できるケースもあります。
また、申し込みから審査結果が出るまでは2〜3週間かかるのが一般的なので、1つずつ申し込んでいると法人口座を開設できるまで時間がかかることもあります。
少しでも早く法人口座を開設して会社の事業に集中するためにも、複数の金融機関に同時申し込みして審査通過の可能性を上げましょう。
複数口座開設できれば使い分けできて便利
複数の金融機関に申し込んで全て審査通過したら、法人口座が複数できて不便なのでは?と感じる人もいるかもしれません。
ところが、法人口座は複数あった方が便利になることが多いです。
もちろん作りすぎは良くないですが、2〜3つほどなら併用するメリットは大きいので、複数の法人口座ができることを心配する必要はありません。
バーチャルオフィスで口座開設する際の注意点
バーチャルオフィスで口座開設を申し込む際は、以下2つの注意点があることを理解しておきましょう。
他の会社と住所が重複する場合がある
バーチャルオフィスの場合、サービスを利用している他社と住所が重複する可能性があります。
住所が重複すると実態が不明な会社と思われて、金融機関から疑われるケースも出てくるでしょう。
また、同じ住所を使用している他社が問題を起こした場合、住所が同じというだけで余計に怪しまれるリスクもあります。
法人口座開設ができない銀行も多々ある
バーチャルオフィスでは法人口座を開設できない金融機関もあります。
例えば、法人口座開設において建物の賃貸契約書の提出が必要になる場合、バーチャルオフィスでは口座開設が不可能です。
バーチャルオフィスはあくまで住所を借りるだけのサービスであるため、建物の賃貸契約書は発行されず金融機関への提出もできないのです。
また、バーチャルオフィスは詐欺などの犯罪に活用されることが多いことから、建物の賃貸契約書が必須でない金融機関でも法人口座開設の審査は厳しくなっています。
とはいえ、コロナ禍以降はリモートワークが一般化している背景から、バーチャルオフィスでも法人口座を開設できる金融機関は増えています。
審査基準は金融機関によって異なるので、バーチャルオフィスでも法人口座開設ができるかは事前に確認しておくと良いでしょう。
起業時におすすめのバーチャルオフィス3選
数あるバーチャルオフィスの中でも、特におすすめのサービスを3つ紹介します。
GMOオフィスサポート
入会金(税込) | 無料 |
月額料金(税込) | 660円〜 ※プランにより変動 |
拠点 | 渋谷、恵比寿、新宿、銀座、青山、目黒、秋葉原、横浜、名古屋、梅田、心斎橋、京都、神戸、博多、天神 |
最低利用期間 | 1年間 |
主なサービス | 郵便物転送 ※プランにより内容が異なる |
GMOオフィスサポートは、月額660円(税込)から利用できるバーチャルオフィスです。
東京をはじめ大阪・名古屋・福岡など主要エリアの一等地を住所に選べるので、金融機関や取引先からの信頼を得やすいでしょう。
同グループのGMOあおぞらネット銀行との連携を強化しており、利用者は法人口座をスピーディーに開設できます。
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GMOオフィスサポート
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レゾナンス
入会金(税込) | 5,500円 |
月額料金(税込) | 990円〜 ※プランにより変動 |
拠点 | 東京23区、横浜 |
最低利用期間 | 1ヶ月 ※年間契約なら1年間 |
主なサービス | 郵便物転送、電話転送、電話代行 ※プランにより内容が異なる |
レゾナンスは、東京23区と横浜の住所を利用できるバーチャルオフィスです。
4つの銀行(みずほ銀行・GMOあおぞらネット銀行・住信SBI銀行・PayPay銀行)と連携しており、該当銀行での法人口座を申し込む際には便利でしょう。
プランによっては電話転送や電話代行も使えるので、固定電話も同時に用意したい法人におすすめです。
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レゾナンス
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NAWABARI
入会金(税込) | 5,500円 |
月額料金(税込) | 1,650円〜 ※プランにより変動(月額1,100円のプランは法人登記不可) |
拠点 | 目黒 |
最低利用期間 | 1ヶ月 ※年間契約なら1年間 |
主なサービス | 郵便物転送、電話転送、電話代行 ※プランにより内容が異なる |
NAWABARIは、東京・目黒の住所を利用できるバーチャルオフィスで、3大メガバンクをはじめ多数の銀行で法人口座の開設実績があります。
最低利用期間は1ヶ月と短いので、短期間だけバーチャルオフィスを利用したい法人におすすめです。
また、業界唯一のプライバシーマーク取得企業なので、安心して利用できるのも特徴です。
\メガバンクでの口座開設実績有り!/
NAWABARI
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まとめ
今回は、バーチャルオフィスを活用して法人口座を申し込むことについて解説してきました。
改めてまとめると、以下の通りです。
バーチャルオフィスを利用した場合でも、法人口座を開設することはできます。
しかし、事業内容が不明瞭だったり、資本金が少なかったりすると怪しまれるため、しっかりと準備してから申し込むことを心がけてください。
バーチャルオフィスで申し込む法人口座は、審査に通りやすいといわれるネット銀行がおすすめ。
口座維持費や各種手数料も実店舗のある銀行に比べて割安なので、総じてコストカットを実現できます。