個人事業主・フリーランス向け銀行口座おすすめ7選!事業用口座の選び方・利用するメリットを解説!

個人事業主 銀行口座 おすすめ 法人口座開設

個人事業主・フリーランスの方が銀行口座を開設するのであれば、屋号付き口座の開設がおすすめです。

屋号付き口座を持つことで、顧客や取引先に安心感が与えられ信頼度が増します。

またお金の管理がしやすく、確定申告やインボイス制度に便利になるなどのメリットも。

そこで全ての個人事業主・フリーランス向けのおすすめの銀行口座7選を紹介します。

選考基準は「審査難易度」、「必要書類」、「開設時の来店が必要かどうか」、「維持費」の4点。

是非、これから新たに銀行口座を開設する際の参考にしていただければと思います。

この記事のまとめ
  • 個人事業主が銀行口座選びで迷ったら「GMOあおぞらネット銀行」がおすすめ。平均口座開設日数は1.5日。2024年4月1日から国税や社会保険料の自動支払いサービスが開始される。
  • 事業用口座があれば「freee会計」などの会計ソフトと口座を連携させることで、帳簿が簡単につけられるので確定申告やインボイス制度に便利になる。
  • 開業届を提出していない場合、個人口座しか開設できないので注意が必要。

個人事業主・フリーランスにおすすめの銀行口座7選

個人事業主・フリーランスの経営者の方におすすめの銀行口座7選は以下の通りです。

銀行名 月額
利用料
振込手数料 審査
難易度
屋号付き口座 オンライン
開設
詳細
GMOあおぞらネット銀行 無料 同行宛:無料
他行宛:145円/1件
低い 詳細
住信SBIネット銀行 無料 同行宛:無料
他行宛:145円
低い × 詳細
PayPay銀行 無料 同行宛:55円
他行宛:160円
低い 詳細
楽天銀行 無料 同行宛:52円
他行宛:150円~229円
普通 詳細
三菱UFJ銀行 月額1,760円 484円~660円
※同行宛、他行宛共通
やや
厳しい
× 詳細
ゆうちょ銀行 無料 同行宛:100円~146円
他行宛:165円~880円
普通 × 詳細
みずほ銀行 月額3,300円 同行同一支店:無料
同行本支店:220円~440円
他行宛:490円~660円
厳しい × 詳細

それぞれの銀行ごとの

  • 銀行の特徴
  • 口座開設時に提出する必要書類
  • 利用するメリット&デメリット

上記について詳しく解説していきます。

GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行のトップページ

※画像引用元:GMOあおぞらネット銀行

ネットバンク利用料 無料
振込手数料 同行宛:無料
他行宛:145円/1件
オンライン開設
屋号付き口座
連携ATM ゆうちょ銀行ATM
イオン銀行ATM
セブンATM
口座開設スピード 最短即日

GMOあおぞらネット銀行では、他社と比べて審査が甘く最短スピードで口座開設が完了する銀行口座です。

申請から口座開設完了までの平均日数は1.5日。
※2023年7月法人口座申込企業

メリット
  • Pay-easyが利用できる
  • 2024年4月1日から国税、社会保険などの自動支払いが可能となる
  • バーチャルオフィスでも開設ok
  • 日本政策金融公庫の融資返済口座に利用可能
デメリット
  • 連携ATMが少ない
  • 海外送金ができない

個人事業主向け口座を開設する際の注意点として、事前に個人口座を取得しておく必要があります。

まだGMOあおぞらネット銀行の口座をお持ちでない方は、先に個人口座を開設しましょう。

また個人事業主口座を開設する際に必要な書類は、「個人事業主の確認書類」と「事業内容確認書類」それぞれ1点です。

個人事業主の確認書類 開業届
個人事業開始申請書
青色申告承認申請書
確定申告書
国税または地方税の納税証明書
各行政機関発行の許認可証
事業内容確認書類 HPのアドレスが記載されたもの
会社案内やパンフレット・チラシ
請求書・発注書・受注書・納品書等
締結・調印済みの各種契約書
提案書

\口座開設スピード平均1.5日/
GMOあおぞらネット銀行
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住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行のトップページ

※画像引用元:住信SBIネット銀行

ネットバンク利用料 無料
振込手数料 同行宛:無料
他行宛:145円/1件
オンライン開設
屋号付き口座 ×
連携ATM ゆうちょ銀行ATM
イオン銀行ATM
セブンATM
ローソンATM
イーネットATM
口座開設スピード 最短翌営業日

住信SBIネット銀行では残念ながら、屋号付き口座を開設することはできません。

個人事業主の方が口座を利用するには、個人口座か法人口座を開設するの2択となります。

しかし屋号付き口座は開設できませんが、手数料が他の銀行口座と比べて安いなど利用するメリットは十分にあります。

メリット
  • 各種手数料が安い
  • 複数の預金専用口座が作れる
  • 定額自動振り込みサービスが使える
  • 他行宛振込手数料が月に最大20回無料
デメリット
  • 屋号付き口座は開設できない
  • 対面窓口が無い(オンライン完結)

\審査が通りやすい/
住信SBIネット銀行
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PayPay銀行

※画像引用元:PayPay銀行

ネットバンク利用料 無料
振込手数料 同行宛:55円
他行宛:160円
オンライン開設
屋号付き口座
連携ATM セブン銀行ATM
イオン銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
イーネットATM
ローソン銀行ATM
三井住友銀行ATM
口座開設スピード 最短翌営業日

PayPay銀行は、最短即日で口座開設ができる銀行口座です。

PayPay発行キャッシュカードのデビット機能を利用することで、500円につき1PayPayポイントが還元されるので、経費を節約したいフリーランスの方にもおすすめ。

メリット
  • 最短即日で事業用口座が開設できる
  • PayPayポイントが貯まる
  • 屋号付き口座が開設できる
デメリット
  • 実店舗が無いので対面サポートが受けられない
  • 金利が低い

口座開設時に提出する必要書類は以下の通りです。

  • 開業届
  • 個人事業開始申告書
  • 青色申告承認申請書
  • 確定申告書
  • 青色申告決算書
  • 収支内訳書
  • 国税または地方税の納税証明書
  • 各種営業許可証

上記の中からいずれか1点に加え、本人確認書類を提出すればPayPay銀行の個人事業主口座が開設できます。

\月額利用料が無料!/
PayPay銀行
公式サイトに行く

楽天銀行

楽天銀行の公式サイト

※画像引用元:楽天銀行

ネットバンク利用料 無料
振込手数料 同行宛:52円
他行宛:150円~229円
オンライン開設
屋号付き口座
連携ATM 三菱UFJ銀行ATM
みずほ銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
イオン銀行ATM
セブン銀行ATM
ローソンATM
イーネットATM
口座開設スピード 2週間程度

楽天銀行では、個人口座を既にお持ちの方は個人事業主・フリーランス向けの「個人ビジネス口座」が開設できます。

取引をすればするほど楽天ポイントが貯まる、ポイントを貯めて経費削減につなげたい方におすすめ。

メリット
  • 楽天ポイントが貯められる
  • 最大3回まで振込手数料が無料/月
  • 審査が比較的甘い
デメリット
  • 対面窓口が無い
  • 口座開設に2週間程度かかる

\楽天ポイントが貯まる!/
楽天銀行
公式サイトに行く

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行のTOPページ

※画像引用元:三菱UFJ銀行

ネットバンク利用料 月額1,760円
振込手数料 484円~660円
※同行宛、他行宛共通
オンライン開設 ×
屋号付き口座
連携ATM 三菱UFJ銀行ATM
三井住友銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
イオン銀行ATM
セブン銀行ATM
ローソン銀行ATM
イーネットATM
口座開設スピード 4週間程度

三菱UFJ銀行は日本の3大メガバンクの1つでもあるため、個人事業主用の専業口座が開設できれば信頼度が格段と上がります。

メリット
  • 取引先に安心感を与えられる
  • 信頼度が上がる
  • 口座開設後に決算書不要で申請できる融資(最大1,000万円)が受けられる
  • Pay-easy対応
デメリット
  • 屋号付き口座は店頭窓口でしか開設できない
  • ネットバンクの月額利用料が高い
  • 審査難易度がやや高い
  • 口座開設に4週間程度かかる

注意点として、個人事業主の方が屋号付き口座を開設する場合は、お近くの店頭窓口まで直接行かないといけません。

オンライン口座開設は不可なので注意が必要です。

また事業用口座を開設する際に提出する必要書類は以下の通りです。

  • 国税・地方税の領収書または納税証明書
  • 社会保険料の領収書
  • 商号登記等謄本
  • 事務所の賃貸契約書
  • 公共料金の領収書
  • 税務署収受印つきの確定申告書

上記の中から1点に加え、本人確認書類(顔写真付き運転免許証など)を用意して申請しましょう。

\口座開設後最大1,000万円の融資が受けられる/
三菱UFJ銀行
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ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行「法人のお客さま」

※画像引用元:ゆうちょ銀行

ネットバンク利用料 無料
振込手数料 同行宛:100円~146円
他行宛:165円~880円
オンライン開設 ×
屋号付き口座
連携ATM 三菱UFJ銀行
三井住友銀行
みずほ銀行
イオン銀行
セブン銀行
ローソン
イーネット
口座開設スピード 審査完了から1カ月以上

ゆうちょ銀行は、ATMに困ることがまずない銀行口座です。

屋号付き口座も開設することはできますが、オンライン上で開設することはできない点は注意が必要。

メリット
  • ATMが多い
  • 振込手数料が安い
  • 知名度が高く安心感がある
デメリット
  • 屋号付き口座開設までに1カ月程度の時間が必要
  • 審査がやや厳しい

またゆうちょ銀行であれば「屋号のみ」の口座が開設できるなどの噂がネット上に蔓延っていますが、できません。(ゆうちょ銀行問い合わせで電話確認済み。)

口座の名義人は「屋号+個人名」になります。

必要書類は以下の通り。

  • 本人確認書類
  • 開業届or開業届の届出済み証明書
  • 事業実態が確認できる書類(商号登記簿謄本、納税証明書など)
  • 財務状況を確認できる書類(確定申告など)
  • 事業内容が確認できる資料(事業ホームページなど)
  • 事業に関する許認可証(必要な事業の場合)

\メガバンクより審査が甘め/
ゆうちょ銀行
公式サイトに行く

みずほ銀行

みずほ銀行の公式HP

※画像引用元:みずほ銀行

ネットバンク利用料 月額3,300円
振込手数料 同行同一支店:無料
同行本支店:220円~440円
他行宛:490円~660円
オンライン開設 ×
屋号付き口座
連携ATM みずほ銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
イオン銀行ATM
セブン銀行ATM
ローソンATM
イーネットATM
口座開設スピード 2週間程度

みずほ銀行は、唯一47都道府県すべてに支店がある銀行です。

ネットバンク利用料や、振込手数料が他の銀行と比べて高いなどのデメリットもありますが、事業用口座が開設できれば、メガバンクなこともあり信頼度は高まります。

メリット
  • 全ての都道府県に支店がある
  • 事業用口座を開設した経営者同士のコミュニケーションサービスがある
デメリット
  • 実店舗に行って口座開設する必要がある
  • 月額利用料が3,300円と高い
  • 口座開設に2週間程度かかる

注意点として、個人事業主が事業用口座を開設する場合、直接店舗に行く必要があります。

オンライン開設はできないので注意が必要です。

\口座振替・総合振込が無料!/
みずほ銀行
公式サイトに行く

個人事業主・フリーランスが事業用口座を開設するメリット

個人事業主・フリーランスの方は、プライベート用の銀行口座を使って事業をすることも可能ではあります。

しかし個人用口座と事業専用口座を分けることで、キャッシュフローが明確になるなどメリットが多いのは事実です。

事業専用口座を利用するメリット
  • お金の流れが把握しやすくなる
  • 帳簿が簡単に作成でき確定申告が楽になる
  • 取引先からの信頼度が増す

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

お金の流れが把握しやすくなる

プライベート用の個人口座と事業用口座を分けることでお金の流れを把握しやすくなります。

口座が分かれることで、個人の収支と事業の収支を明確に分けることができます。

帳簿が簡単に作成でき確定申告が楽になる

事業用口座を開設することで帳簿が簡単になり確定申告などの手続きもスムーズになります。

仮にプライベート用の個人口座に事業で得た収支を入れた場合、個人利用している内容も会計帳簿として全て記帳する必要があります(総勘定元帳)。事業主貸・借などの仕訳をする必要もあるため、仕訳作業がかなりの負担となってしまいます。

一方で、事業用口座を作成しておけば個人的な収支の帳簿を付ける必要がなくなるため、リソースの削減にも繋がります。

個人事業主やフリーランスの方は、事業用口座の開設を強くおすすめします。

freee会計などの会計ソフトと銀行口座を連携することで、億劫になりがちな確定申告なども簡単になるので是非使ってみてはいかがでしょうか。

freee会計

取引先からの信頼度が増す

屋号付きの事業用口座があれば、取引先やクライアントに安心感を与えることができ信頼度も増します。

屋号付き口座の振込先表記は「屋号+個人名」になります。

店名などを口座名に付けられるため、支払する側に不安を与えずに済みます。

個人事業主が開設する銀行口座を選ぶ際の注意点

個人事業主やフリーランスの方が銀行口座を選ぶ際に注意してほしい点は2つあります。

銀行口座を選ぶ際の注意点
  • 屋号付き口座が開設できる銀行を選ぶ
  • 開業届を提出していない場合「個人口座」しか開設できない

屋号付き口座が開設できる銀行を選ぶ

屋号付き銀行口座を開設することで、請求書や領収書に記載する氏名や会社名を「屋号のみ」にすることも可能。インボイス制度にもかなり便利。

銀行口座の中には屋号付き口座が開設できない場合もあるので注意が必要です。

開業届を提出していない場合「個人口座」しか開設できない

開業届を提出していない場合に法的な問題はありません。ただし事業用口座を開設することはできません。

開業届が未提出でこれから屋号付き口座を開設したい方は、まずは開業届を提出しましょう。

また、「弥生のかんたん開業届」などのサービスを使えば、無料で簡単に開業届が作成できるのでおすすめ。

個人事業主の屋号付き口座開設に関するよくある質問

Q
「屋号のみ」の口座を開設することはできますか?
A

屋号のみの銀行口座を開設することはできません。どの銀行であっても必ず「屋号+個人名」の表記となります。

Q
銀行口座は何個持つのがベストですか?
A

個人事業主の場合、2つ以上の銀行口座を持つのをおすすめします。プライベート用の口座と事業用口座を分けることでキャッシュフローが明確になるだけでなく、確定申告なども楽になります。

Q
個人事業主が事業用口座を作るタイミングは?
A

開業届提出後であればいつでも口座開設が可能です。

Q
ゆうちょ銀行では屋号のみの口座開設ができるのは本当ですか?
A

ゆうちょ銀行では「屋号のみ」の口座が開設できるなどの情報が出回っておりますが、屋号のみ口座を作成することはできません。

法人格を有しない個人事業主の方は、屋号名で活動していることが確認できる資料をご提出いただくことで、屋号を別名として登録することが可能です(別名の使用には審査があります)。
ただし、この場合も、別名と口座名義を並列して表記いたします(別名のみを表記することはできません)。

引用:ゆうちょ銀行「よくある質問」

まとめ

個人事業主・フリーランスにおすすめの銀行口座7選について解説しました。

プライベート用の個人口座とは別に、これから事業用口座を新たに開設するのであれば「屋号付き口座」がおすすめです。

  • 顧客からの信頼度が上がる
  • キャッシュフローが明確になる
  • 帳簿を付けるときに便利
  • 会計ソフトと連携して確定申告が楽になる

などメリットが多いのが特徴です。

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