ファクタリングの条件について知りたい!
上記のように、ファクタリングの利用条件について詳しく知りたいとお考えではないですか?
ファクタリング会社によって条件は異なりますが、おおまかに分けて4つあります。
- 売掛債権を二重譲渡していないこと
- 譲渡禁止特約を交わしていないこと
- 希望金額<売買債権額
- 売掛先の信用力が高いこと
前半ではファクタリングを利用する上で知っておきたい上記4つの条件を解説していきます。
後半ではファクタリング会社10社の利用条件と申込時の必要書類、会社選びの5つのポイントを紹介していきましょう。
1:【ファクタリング】知っておきたい4つの条件
ファクタリングの基本的な条件が知りたい。
資金調達としてファクタリングを確実に利用するための条件が知りたいとお考えですか。
ファクタリングを利用するための主な条件は下記の4つです。
- 売掛債権を二重譲渡していないこと
- 譲渡禁止特約を交わしていないこと
- 希望額<売掛債権額
- 売掛先の信用力が高いこと
さっそく上記の順に解説していきましょう。
1-1:売掛債権を二重譲渡していないこと
1つ目の条件は「売掛債権を二重譲渡していないこと」です。
売掛債権は1つに対し1回限りの譲渡となっています。
過去の債権を二重譲渡した場合、詐欺罪に該当することとなり企業や取引先の信用を失うことになるため注意しましょう。
※過去の債権の二重譲渡や架空の売掛債権の被害を防ぐために、契約の際に債権譲渡登記を必要とするファクタリング会社があります。
1-2:譲渡禁止特約を交わしていないこと
2つ目の条件は「譲渡禁止特約を交わしていないこと」です。
売掛債権の中には、譲渡禁止特約と明記された契約があります。
ファクタリング会社は譲渡することを禁止されている売掛債権を買い取ることができないので注意が必要です。
契約の際に、譲渡禁止特約が契約書に記載されているかよく確認しましょう。
1-3:希望金額<売掛債権額
3つ目の条件は「希望金額よりも売掛債権額が高くなければいけないこと」です。
要因はファクタリングの手数料にあります。
ファクタリングでは取引方法によって手数料が変動しますが、1〜20%が相場です。
最低でも希望金額よりも、1〜20%は売掛債権額が高くなくては有効的に利用できないので注意しましょう。
関連記事:独断と偏見!?ファクタリング会社が手数料を決める3つの違いと4つの要素
1-4:売掛先の信用力が高いこと
4つ目の条件は「売掛先の信用力が高いこと」です。
売掛先の信用力は、売掛金の入金の安定性に関係しています。
あまりにも売掛金の入金が不安定だと、ファクタリングの審査に通りにくくなるので起業直後のベンチャー企業は注意が必要です。
2:ファクタリング会社10社の条件・必要書類
会社によっては債権譲渡禁止特約を買い取ってもらえるの?
上記のようにファクタリング会社によって条件や申請時の必要書類が異なります。
この章では、下記のファクタリング会社10社の条件と必要書類を紹介していきましょう。
- アクセルファクター
- 株式会社NO.1
- 事業賃金エージェント
- ウィット
- アクティブサポート
- ビートレーディング
- ベストファクター
- 日本中小企業金融サポート機構
- 三共サービス
- OLTA
さっそく上記10社を一覧にまとめ紹介していきます。
アクティブサポート
6つ目は「アクティブサポート」です。
アクティブサポートは2017年設立の柔軟な対応が特徴的な会社になります。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用金額:下限30万円 上限1億円
- 対象:法人・個人事業主
- 手続き:来店不要
- 債権譲渡登記:原則あり
- 債権譲渡禁止特約:買取不可
- 最短即日
ベストファクター
8つ目は「ベストファクター」です。
ベストファクターはスピードが早いファクタリング会社になります。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用金額:下限30万円 上限1億円
- 対象:法人・個人事業主
- 手続き:WEB・出張訪問申込
- 債権譲渡登記:どちらも可能
- 債権譲渡禁止特約:買取不可
- 最短即日
アクセルファクター
2つ目は「アクセルファクター」です。
アクセルファクターはスピーディな取引が可能と評判があるファクタリング会社になります。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用金額:下限30万円 上限3000万円
- 対象:法人・個人事業主
- 手続き:電話・メール・郵送
- 債権譲渡登記:あり
- 債権譲渡禁止特約:買取不可
- 最短即日支払い
【必要書類】
- 請求書(または見積書)
- 預金通帳
- 決算報告書
- 本人確認書:免許証・パスポート
- 印鑑証明書(法人・個人)
株式会社NO.1
3つ目は「株式会社NO.1」です。
株式会社NO.1は建設業特化型のファクタリング会社になります。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用金額:下限50万円〜5000万円
- 対象:法人・個人事業主
- 手続き:電話・メール・FAX
- 債権譲渡登記:留保可能
- 債権譲渡禁止特約:買取不可
- 最短即日支払い
【必要書類】
- 通帳コピー
- 決算書(直近のもの)
- 請求書
- 発注書
- 納品書
事業賃金エージェント
4つ目は「事業賃金エージェント」です。
事業賃金エージェントはファクタリング業界で手数料が安いと評判の会社になります。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用金額:上限3億円
- 対象:法人・個人事業主
- 手続き:500万円までオンライン決済可能
- 債権譲渡登記:あり
- 債権譲渡禁止特約:買取不可
- 最短3時間
【必要書類】
- 本人確認書類
- 売掛金の成因書類(請求書)
- 銀行口座の出入金明細
- 決算書
ウィット
5つ目は「ウィット」です。
ウィットはファクタリング業界でも数少ない「小口専門」の会社になります。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用金額:下限30万円 上限なし
- 対象:法人・個人事業主
- 手続き:来店不要
- 債権譲渡登記:あり
- 債権譲渡禁止特約:買取不可
- 最短2時間
【必要書類】
- 決算書(直近)
- 通帳コピー
- 成因証書
- 会社謄本
- 本人確認書類
ビートレーディング
7つ目は「ビートレーディング」です。
ビートレーディングはファクタリング事業のほかにコンサルタント業務・経営再建業など展開しています。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用金額:30万 上限3億円
- 対象:法人・個人事業主
- 手続き:オンラインでの申し込みが可能
- 債権譲渡登記:原則なし
- 債権譲渡禁止特約:買取不可
- 最短即日
【必要書類】
- 身分証明書
- 登記簿謄本
- 印鑑証明書
日本中小企業金融サポート機構
9つ目は「日本中小企業金融サポート機構」です。
日本中小企業金融サポート機構とは非営利目的で活動している会社になります。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用料金:上限なし
- 対象:法人・個人事業主
- 手続き:来店不要
- 債権譲渡登記:原則必要
- 債権譲渡禁止特約:買取不可
- 最短即日支払い
【必要書類】
- 指定の申込書2通
- 身分証明書
- 会社概要書
- 売却希望の請求書
- 納税証明書
- 成因資料
- 通帳コピー
三共サービス
10社目は「三共サービス」です。
三共サービスは日本全国から利用することのできるファクタリング会社になります。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用金額:下限50万円 上限1億円
- 対象:法人のみ
- 手続き:電話・FAX・WEB
- 債権譲渡登記:原則必要
- 債権譲渡禁止特約:買取不可
- 最短翌日支払い
【必要書類】
- 顔写真付き身分証明書
- 登記簿謄本
- 決算書2期分
- 請求書
- 成因資料
- 通帳・当座勘定表
- 小切手帳・手形帳
- 納税証明書
OLTA
10つ目は「OLTA」です。
OLTAはネット完結の即日資金調達が可能なとても優良なファクタリング会社になります。
条件・必要書類は下記の通りです。
【条件】
- 利用金額:下限・上限ともに制限なし
- 対象:法人・個人事業主
- 手続き:来店不要
- 債権譲渡登記:なし
- 債権譲渡禁止特約:買取OK
- 最短即日支払い
【必要書類】
法人の場合
- 本人確認書類:免許証/パスポート
- 売却希望の請求書
- 法人口座の通帳(直近7ヶ月分)
- 昨年度の確定申告
- 昨年度の勘定科目内訳明細書
個人事業主の場合
- 本人確認書類:免許証/パスポート
- 売却希望の請求書
- 屋号名義の通帳(直近7ヶ月分)
- 昨年度の確定申告書B
- 青色申告決裁書(または収支内訳書)
PDF・JPEG・PNG・Excel・CSVでの書類送信は可能です。
3:悪質ファクタリング会社に気をつけろ!見極める5つのポイント
悪質なファクタリング会社はあるの?
取引先を探す上で気をつけたいのが、ファクタリング事業を装った違法な取引を行う悪質な会社です。
契約条件がはっきりしておらず、優しい条件を提示してくる悪質な会社もあります。ファクタリングを利用する上で会社を見極めることが何より大切です。
安全な資金調達のために、ファクタリング会社を見極める下記5つのポイントを紹介します。
- 会社概要が明確か否か
- 契約書がない
- 審査がない
- 条件が極端に甘い
- 現金でのやり取りを要求
ファクタリング会社を選ぶ際、上記5つのポイントと照らし合わせながら検討してください。
関連記事:【注意喚起】ファクタリングにはヤミ金が存在!見極める8つのポイント
3-1:会社概要が明確か否か
1つ目のポイントは「会社概要が明確か否か」です。
ファクタリング会社を選ぶにあたって、下記5つの情報が明記されているか確認しましょう。
- 運営会社名
- 所在地
- 代表者名
- 資本金額
- 設立年月
正統なファクタリング会社であればホームページ等に明記されていますが、悪質なファクタリング会社の場合上記5つの概要の記載がない可能性があります。
3-2:契約書がない
2つ目のポイントは「契約書がない」ことです。
全ての取引において、契約書がないという事はありえません。手数料など、契約条件が明記されているかがポイントです。
万が一、ファクタリング会社から契約書が渡されなかったらすぐに取引を中止し優良な会社を利用しましょう。
3-3:審査がない
3つ目のポイントは「審査がない」ことです。
契約後に内容を確認したら、全く違う不利な契約内容になっている可能性があります。
スピーディに資金調達できる事はファクタリングの強みですが、書類に目を通すこともなくほぼ即決で契約に至るようなファクタリング会社は絶対に利用しないように注意しましょう。
関連記事:ファクタリング審査で見られる8つのポイント!落ちずらくする方法
3-4:条件が極端に甘い
4つ目は「条件が極端に甘い」ことです。
契約書不要や連絡する頻度が低いなど申込条件が極端に甘く、気持ちが焦っている時にはとても好条件に思えるファクタリング会社もあるかもしれません。
資金調達の上で重要なのは「簡単さ」ではないので、会社選びの際は焦る気持ちを抑え怪しいと感じたら取引を中断するようにしましょう。
3-5:現金でのやり取りを要求
5つ目は「現金でのやり取りを要求」してくることです。
通常のファクタリング会社では、指定の口座を用いての取引となります。
現金でのやり取りを要求された場合は、悪質なファクタリング会社である可能性が高いので注意しましょう。
まとめ
ファクタリングを利用する上で知っておきたい4つの条件とファクタリング会社の利用条件と申込時の必要書類、会社選びの5つのポイントを紹介させていただきました。
利用条件はファクタリング会社によって異なりますが、必要書類は本人確認書、売却希望の請求書、通帳は基本的に必要となるケースが多いため準備が必要です。
これから資金調達にファクタリングを利用する際は、ファクタリング会社に問い合わせ事前の情報収集を徹底するよう心がけましょう。