ベンチャーキャピタルのビジネスモデルとは?全5段階の仕組みと視点

ベンチャーキャピタル ビジネスモデル

ベンチャーキャピタルのビジネスモデルって何だろう?

ベンチャーキャピタル(以下、VCと略す)の仕事内容について、詳しい内容まで理解していないのではありませんか。

VCとは主に、成長性のあるスタートアップ企業に対して出資を行いIPOやM&AによるEXITの際にリターン(利益)を得る投資会社のことです。どの様にして運営し利益を得ているのか、VCのビジネスモデルについて詳しく紹介していきます。

今後、VCより出資を得ようと考えている場合には是非理解しておきましょう。

関連記事:【VC初心者必見】ベンチャーキャピタルよく出る8つの用語を解説

ベンチャーキャピタルのビジネスモデル

VCのビジネスモデル(事業戦略)について詳しく知りたい!

まずは以下の画像をご覧ください。

VC 仕組み

VCは、リミテッドパートナー(通称:LP)と呼ばれる投資家たちから莫大な資金を調達します。

集まった資金を元に、VCは成長性の高いスタートアップ企業に対して出資を行っているのです。VCは出資したスタートアップ企業がIPOやM&A等によってEXITした際に、リターンを得る投資会社になります。

  • リミテッドパートナーとは?
  • VCの利益の出し方

上記2つに注目し、それぞれについて詳しく解説していきます。

まずはVCの資金元であるリミテッドパートナーについて、詳しく解説していきましょう。

リミテッドパートナーとは?

VCの資金元であるリミテッドパートナーについて、詳しく解説していきます。

リミテッドパートナー(通称:LP)は、主に6つの分類に分けることが可能です。

①事業会社 経営戦略の1つとして、投資事業を運用している企業のこと。
②機関投資家 銀行や保険会社・証券会社などの金融機関のこと。
③政府系投資家 国が出資する専門機関のこと。
④大学系投資家 大学内部の研究内容などを事業化させようと推進している大学のこと。
⑤個人投資家 エンジェル投資家など、個人として資産を投資する者のこと。
⑥Family Office 一定の資産を保有している一族のこと。

上記6つのような投資家たちから、VCはスタートアップへ出資する資金を調達しています。

VCは投資家たちから預かった資金を運用し、超過収益を生み出し返還する義務があるのです。

では、どのように利益を生み出しているのか、紹介していきましょう。

VCの利益の出し方

VC 仕組み

VCの利益の生み出し方について紹介していきます。

VCはスタートアップ企業に対して出資を行いますが、出資を受けたスタートアップ企業はVCへお金を返還する必要が無いのです。その代わりスタートアップ企業は、VCに対して自社株式を配当したり経営権の一部を譲渡したりします。

VCはスタートアップ企業より得た株式によって、スタートアップ企業がIPOやM&AによってEXITしたタイミングで株式を売却しキャピタルゲインを受け取ることで利益を出しているのです。

未上場のスタートアップ企業の株価は、IPOやM&AによるEXITを行うことで一気に上昇します。そのためVCは株価が上昇したEXITのタイミングで株価を売却することで、株価を買った当初の価格の差額分を利益(キャピタルゲイン)として得ることが可能です。

VCが出資した全てのスタートアップ企業がEXITに成功するわけではなく、時にはEXITに失敗し資金回収できないこともあります。リスクの高い投資ですが、その分EXITに成功した場合にはハイリターンを得られることが期待できるのです。

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全5段階!EXITまでのVCの仕事

VC 仕事

VCがどのように出資するスタートアップ企業を選び、どのようにEXITまで導いていくのか仕事内容が知りたい…。

上記のように、VCを知る上でどのような仕事内容なのか知りたいとお考えではありませんか。

VCの仕事内容は、EXITまで全5段階で表すことが可能です。

  • 0段階:ファンドレイズ
  • 1段階:ソーシング
  • 2段階:出資実行
  • 3段階:経営支援
  • 4段階:EXIT

0段階のファンドレイズから始まり、最後はEXITになります。

さっそく、どのような仕事をしているのか段階別に紹介していきましょう。

0段階:ファンドレイズ

VCはまず、ファンドレイズを行います。

ファンドレイズとは、スタートアップ企業へ出資するための資金を調達することです。

事業会社や機関投資家などLPと呼ばれるリミテッドパートナーから元手となる資金を調達します。

その後、多くのVCではファンド(投資事業有限責任組合)を組成し資金を確保・運営してくのです。

関連記事:ベンチャーキャピタル(VC)ファンドとは?仕組みと資金調達の選び方

1段階:ソーシング

ファンドレイズによって資金を確保後、VCは第1段階であるソーシングを行います。

ソーシングとは、出資先を探してアポイントメントを取り経営者と面談を行うことです。

ベンチャー企業関連のニュースイベントなどから出資先候補を探し出します。

ベンチャーキャピタリストとして実績を重ねている者であれば、投資家などから直接紹介を受けることも可能です。

スタートアップ企業の経営者との面談では、経営者のビジョンや夢について話します。

そこから実施したい事業内容や事業戦略について、面談を行うのです。

2段階:出資実行

ソーシング完了後、ほんとうに出資すべきか検証します。

出資先候補企業の検証は、市場規模競合経営メンバー事業戦略について様々な角度から行うのです。

その後、出資先候補企業の将来性や成長性から出資するかを判断します。

3段階:経営支援

出資実行後、VCはさまざまな角度から出資先企業の経営を支援していくのです。

金銭的支援だけでなく、企業価値が向上するために必要なことは何でも行います

例えば、経営ノウハウの提供・取引先の紹介など金銭的支援以外のあらゆる方面からサポートを行うのです。

4段階:EXIT

出資先企業がある程度、大きくなり成長したらEXITさせます。

さらなる事業拡大のために必要な、IPOやM&Aなどを推奨してくるのです。

そもそもVCと組むということは、EXITが大前提となっています。EXITに見事成功したら、VCはそのタイミングで保有していた出資先企業の株式を売却しキャピタルゲインを得るのです。以上がEXITまでのVCの仕事内容となっています。

VCはあらゆる方面から、企業価値向上のためのサポートを行うことが可能です。経営ノウハウの乏しい経営者にとっては、VCから支援を受けた方がスムーズに経営を軌道に乗せられることが期待できるでしょう。

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ここを見てる!VCがチェックする4つの視点

VCから資金調達をしたい。

上記のように考えるスタートアップ企業は多く居ます。

スタートアップで成長スピードをアップさせるためにも、VCからの資金調達は有益な方法だと言えるでしょう。VCは出資先候補を探す(ソーシング)する際に、4つの視点から成長性のある企業かを判断している傾向があります。

4つの視点を把握し、VCから資金調達しやすくなるように改善していきましょう。

  • 市場規模
  • 競合優位性
  • 経営チーム
  • 税務戦略

上記4つの視点について、詳しく紹介していきます。

市場規模

1つ目の視点は「市場規模」です。

市場規模は、出資後の成長性を予測する上で欠かせないポイントとなります。

市場規模の大きい事業であれば、その分顧客が増える可能性があるからです。

顧客が増えれば事業の認知度に影響し、市場における企業価値向上につながります。

市場規模の大きい事業内容は、VCにおけるキャピタルゲインを見込みやすいので出資を受けやすい傾向があるのです。

ご自身が実施したい事業内容の市場規模に関しては、しっかりと把握し戦略を練っておきましょう。

競合優位性

2つ目の視点は「競合優位性」です。

市場における優位性も出資において重要なポイントとなります。

市場規模が大きくても、既に市場を独占している企業がいれば顧客の獲得が難しくなるからです。

市場におけるポジショニングもVCが出資するかを判断する大切なポイントとなります。

経営チーム

3つ目の視点は「経営チーム」です。

内部経営チームの連携体制も企業の成長を判断する上で大事なポイントとなります。

売上に直結する外部環境は成長において欠かせない要素ですが、経営者が内部の経営チームを巻き込み連携のとれている企業でなければ長期的な成長性は見込めないからです。

財務戦略

4つ目の視点は「税務戦略」です。

税務戦略を明確に立てられている企業は、長期的に計画性をもって事業を実施することのできる表れとなります。

計画的に事業成長と持続性を判断し、リスクに対して対策をすることができるからです。

事業失敗時のリスクについて予測し、資金回収が出来なくなった場合と成功した場合のパターンを考えておく必要があります。

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まとめ

ベンチャーキャピタルのビジネスモデルについて紹介してきました。

VCは、リミテッドパートナーより調達した資金で成長性のあるスタートアップへ出資を行います。

VCはリミテッドパートナーへ返還義務があるため、キャピタルゲインを得た上で資金を返還する必要があるのです。その為にVCは、出資先企業に対してあらゆる方面から支援を行います。無事、EXITに成功した場合には大きな利益を得ることが可能です。VCから出資を受ける場合には、VCのビジネスモデルについて把握しておいた方が良いでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

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