「ファクタリング」と「でんさい」の違い は何だろう?
上記のように、ファクタリングとでんさい(電子記録債権)の違いについて知りたいとお考えではないでしょうか。
でんさいとは、企業間で発生した売掛債権や手形を電子的に記録し管理する仕組みです。
ファクタリングもでんさいも、売掛金の受取側は自由に債権を譲渡することが出来ます。
売掛債権をファクタリング・でんさいを使って早期資金化するのには何が違うのか詳しく紹介していきましょう。
1:ファクタリングとでんさい!2つの違い
ファクタリングとでんさいは何が違うの?
ファクタリングは資金調達方法そのものを指しますが、でんさいは株式会社全銀電子債権ネットワーク(通称:でんさいネット)で取扱われている電子記録債権 のことを指します。でんさいネット自体は「資金調達を円滑化するための制度やシステム」を目的としているため、ファクタリングとでんさい自体を比較することは出来ないのです。
そこで今回は、でんさいネットを利用した手形割引とファクタリングの違いについて比較していきます。
ファクタリングの資金調達と、でんさいを使った手形割引には2つの違いがあるのです。
- ① 契約手続きの利便性の違い
- ② リスクの違い
上記2つの違いについて詳しく紹介していきましょう。
1-1:契約手続きの利便性の違い
ファクタリングとでんさいは契約手続きの利便性が全く異なります。
ファクタリングは、個別のファクタリング業者と個々に取引を行うので、売掛債権を売却するたびに契約を結ぶ必要があるのです。
一方でんさいは、その都度契約をする必要がありません。
でんさい(電子記録債権)はでんさいネットを使って、売掛債権等の取引を行うのです。債権の支払い企業(売掛先)と債権の受取企業は、でんさいネットに参加している金融機関のシステムを通じてでんさいネットにアクセスすることが出来ます。
1300を超える、でんさいネット参加金融機関の口座を持っている企業間であれば、統一された書式でスムーズに手続きを行うことが可能です。
取引用の口座を新たに開設する必要もなく、新しく取引先が増えても「共通のシステム(でんさいネット)」を使えば良いので手続きの負担も軽減することが可能です。ファクタリングよりも、でんさいの方が手続きを簡単に行うことができます。
1-2:リスクの違い
2つ目の違いは、リスクの違いです。
手続きの利便性は、でんさいの方が上でしたがリスクに関してはファクタリングの方がリスクが少ないと言えるでしょう。
ファクタリングの場合は、売掛債権をファクタリング会社に売却をします。
もしも売掛先が売掛金を支払えなくなっても、利用者は売掛代金を支払う義務を背負う必要が無いのです。
一方で、でんさいを譲渡する場合は支払い義務が原則発生します。
でんさいを譲渡する場合、利用者は保証人とされるのです。その為、もしも売掛先が売掛金を支払えない場合は保証人が支払い義務を負う必要があります。
このように、でんさいの場合は「貸し倒れ」のリスクを背負う必要があり、ファクタリングは責任を負う必要が無いのです。
資金調達をする上で、リスクを減らすことが出来るという点ではファクタリングの方が有利と言えるでしょう。
※ファクタリングでも償還求償権がある契約の場合には、支払い義務が発生する場合があります。償還請求権が無いファクタリング会社を利用するようにしましょう。
2:でんさいファクタリングとは?利用するメリットとデメリット
ファクタリングとでんさいの違いについて紹介してきましたが、ここ最近では「でんさい」を活用した「でんさいファクタリング」というサービスが各銀行にて行われているのです。
でんさいファクタリングを活用すれば、でんさいを譲渡した際の欠点をカバーすることが出来ます。
でんさいファクタリングを利用する3つのメリットと4つのデメリットについて紹介しましょう。
- 【3つのメリット】
① かんたんに資金調達できる
② 手数料が安い
③ ノンリコース - 【4つのデメリット】
① 売掛先は「でんさいネット」へ登録が必要
② 利用できるファクタリング会社が限られる
③ 秘密では利用できない
④ 即日資金調達はできない
上記3つのメリットと4つのデメリットのある「でんさいファクタリング」ですが、中小企業の目線で考えてみるとファクタリングの様な実用性は欠けるでしょう。
実用性に欠ける理由についても、デメリットの部分で詳しく紹介していきましょう。
2-1:3つのメリット
でんさいファクタリングの3つのメリットを紹介します。
【① かんたんに資金調達できる】
でんさいを譲渡する企業は、でんさいネットに登録する必要がありません。
売掛先は審査を受けて登録する必要がありますが、譲渡する側は簡易的な審査を受けるだけで比較的かんたんにファクタリングを利用することが可能です。
【② 手数料が安い】
でんさいファクタリングは、一般的なファクタリング取引(2社間)に比べて手数料を安く抑えることが出来ます。
でんさいファクタリングを利用できるということは、売掛先が返済能力のある企業ということが判断されているということです。
そのため貸し倒れリスクが低く、手数料を安く抑えて利用することが出来ます。
【③ ノンリコース】
でんさいファクタリングは、でんさい割引とは違いノンリコース(返済義務が無い)で利用することが可能です。でんさいファクタリングは、ファクタリングサービスの一種になります。そのため売掛先が返済不能な状況に陥っても、譲渡側は返済義務を負う必要がありません。
上記3つのメリットだけ見ると「ファクタリングより良いのでは?」と考えてしまいます。しかし、でんさいファクタリングには「資金調達を即日で誰にもバレずにしたい!」という経営者の想いを叶えられないデメリットがあるのです。
次のデメリットの章も必ず利用前に確認しておきましょう。
2-2:4つのデメリット
でんさいファクタリングの4つのデメリットを紹介します。
【① 売掛先は「でんさいネット」へ登録が必要】
でんさいファクタリングを利用するためには、売掛先が「でんさいネット」に登録している必要があります。でんさいネットへの登録は非常に審査が厳しく、融資と同レベルの審査条件で行われるのです。
【② 利用できるファクタリング会社が限られる】
でんさいファクタリングを利用することのできるファクタリング会社は、現在のところ銀行子会社のみです。利用できるファクタリング会社が限られているため、一般的なファクタリング会社のような融通が利かないことが考えられます。
【③ 秘密では利用できない】
でんさいファクタリングは、売掛先のでんさいネット登録が必要です。
でんさいネットに登録してもらわない事には、でんさいファクタリングを利用することが出来ません。また電子記録債権は、ガラス張りのように誰でも見ることが可能です。その為、一般的なファクタリング取引のように誰にも知られずに資金調達をすることは出来ません。
売掛先に債権譲渡するということが、必ず知られてしまうのです。
【④ 即日資金調達はできない】
でんさいファクタリングは即日資金調達が出来ません。
今後サービスが展開し、即日対応が可能になることも考えられますが現時点では即日では資金調達することが出来ないのです。
3:完全秘密OK!?即日資金化できる3選業者
でんさいファクタリングは、必ず取引先に債権譲渡をしたということが知られてしまいます。
また、出始めのサービスのため即日での資金調達も行うことが出来ないのです。
中小企業・個人事業主の経営者なら「資金が今すぐに必要!できれば取引先にも債権譲渡をしたということが知られたくない!」と感じるはずです。
そんな時には即日利用の出来るファクタリング会社をオススメします。2社間取引なら取引先にも知られずに資金調達することが可能です。
今回は2社間取引が可能な、優良ファクタリング会社を3つ紹介します。
- ①請求書先払いBIZ
- ②アクセルファクター
- ③事業資金エージェント
上記3つの中でも、おすすめは請求書先払いBIZです。
手数料の安いファクタリング会社で、内密に資金調達することができます。
さっそく3つのファクタリング会社について紹介していきましょう。
3-1:請求書先払いBIZ
- 請求書先払いBIZ
- 東京都新宿区高田馬場1丁目30-14コルティーレ高田馬場1F
- 0120-077-739
請求書先払いBIZは、一般社団法人日本中小企業再生支援協会とアクセルファクターの共同サービスです。
一般社団法人とアクセルファクターが組むことで、低コストで利用しやすいファクタリングサービスを実現しています。
また、大口案件に強いため、高額利用したい場合でも最短翌日に資金調達可能です。
まずは無料見積もりを試してみてください。
3-2:アクセルファクター
- 株式会社アクセルファクター
- 東京都新宿区高田馬場1丁目30-14コルティーレ高田馬場1F
- 0120-542-467
アクセルファクターは、ファクタリング会社の中でもスピードが速く信用度の高い評判のファクタリング会社です。手数料は2%~20%までと上限が明記されているので、安心して利用することができます。
また、利用者の5割以上が即日入金されている実績もあり安心して利用できるでしょう。
3-3:事業資金エージェント
- アネックス株式会社
- 東京都港区新橋4-9-1 新橋プラザビル5F
- 03-6432-4469
事業資金エージェントは、業界内でも手数料が安いと評判のファクタリング会社です。
業界最安水準の1.5%~利用することができ、500万円までの申込なら来店・面談の必要がありません。最短3時間で資金調達することができ、緊急時にも十分活用できる優良店なのです。また、最大3億円までの大口案件にも特化しているので、企業の大型資金調達としても利用することができるでしょう。
まずは気軽に相談・問合せをしてみることをおすすめします。
まとめ
ファクタリングとでんさいについて詳しく紹介してきました。
でんさい(電子記録債権)は、今まで紙面で管理されていた売掛債権・手形等を「でんさいネット」に登録することで資金調達を円滑化することが出来ます。ファクタリングとでんさいで行う資金調達方法では、それぞれ方法や利点が異なるので全く違うサービスと考えた方が良いでしょう。でんさいファクタリングについては、ファクタリングと同一の種類となりますが一般的なファクタリングとは違います。
手数料を抑えて楽に資金を調達したい場合にはおすすめですが、誰にも知られず即日で売掛債権を資金化したい場合には不向きです。
そんな時にはファクタリングを利用するようにしましょう。ぜひ参考にしてみてください。