補助金のつなぎ融資って何?
上記のように、補助金のつなぎ融資について知りたいとお考えではないでしょうか。
補助金のつなぎ融資とは、公的補助金の受理が決定している企業へ補助金が交付されるまでの資金を融資する制度です。
補助金を申請した事業を実施する上で、つなぎ融資の活用は事業を円滑に進めるサポートをする役目を果たします。
事業資金繰りに役立つ「つなぎ融資」について、今回は詳しく紹介していきましょう。
1:補助金のつなぎ融資とは?8つの概要と必要書類
補助金のつなぎ融資とは、どんな融資制度なんだろう?
つなぎ融資とは、補助金が交付されるまでの「つなぎ資金」として事業実施費用に使うことが出来る融資制度です。
補助金は、申請した事業を実施して終了した後に交付されます。
事業を実施するにあたって、一旦は自社で事業費用を支払う必要があるのです。
事業を実施しなければ補助金は交付されないので、中小企業は当面の資金繰りに悩まされることが考えられます。
補助金が交付されるまでの間、資金繰りをサポートしてくれる制度は無いのか・・・。
そんな時に活用したいのが「つなぎ融資」なのです。
つなぎ融資は各金融機関(銀行)において相談すれば活用することが出来ます。
どんな中小企業がつなぎ融資を活用できるのか、詳しく8つの項目と必要書類を紹介していきます。
- ① 対象条件
- ② つなぎ融資の使い道
- ③ 融資金額
- ④ 融資期間
- ⑤ 融資利率
- ⑥ 返済方法
- ⑦ 保証人
- ⑧ 担保有無
さっそく上記8つの項目と必要書類について、詳しく紹介していきましょう。
※ 項目の詳細条件は各銀行により異なります。今回は「多摩信用金庫」「スルガ銀行」「西武信用金庫」の3つの銀行の情報をもとに基本となる情報でお伝えしていくので詳細については各銀行へ問合せが必要です。
1-1:8つの概要項目
補助金のつなぎ融資に関する8つの概要について項目ごとに紹介していきます。
① 対象条件
公的補助金の交付選定がされた法人または個人事業主であること。
② つなぎ融資の使い道
補助事業を実施するにあたり必要となる運転資金・設備資金。
③ 融資金額
採択された補助事業の交付決定額以内。
④ 融資期間
補助金の交付決定通知から受給するまでの期間。
⑤ 融資利率
各銀行で定める利率。
⑥ 返済方法
期日一括返済。
⑦ 保証人
不要もしくは一定の条件を満たせば不要でも可能。
⑧ 担保有無
原則不要。
つなぎ融資を利用するには、補助金の交付が決定していることが重要です。
また担保は原則不要なので、事業資金として活用しやすい融資制度となっています。
補助金を受給するまでの資金繰りに困ったら、つなぎ融資を活用しない手は無いでしょう。
1-2:必要書類
つなぎ融資を利用するために必要となる主な書類について紹介していきます。
つなぎ融資を利用するためには、補助金の交付が決定している証拠を提出する必要があるのです。
主な必要書類は4つあります。
- ① 認定申請書のコピー
- ② 補助金申請書のコピー
- ③ 事業計画書のコピー
- ④ 補助金交付決定通知書のコピー
上記4つの補助金の採択事業に関する書類の写しは、必ず必要になるという事を覚えておきましょう。
2:【迅速な対応を!】つなぎ融資をもらう方法
つなぎ融資を利用するには、どうしたら良いの?
上記のように、つなぎ融資を利用する方法が知りたいとお考えですよね。
つなぎ融資は、2013年11月に中小企業庁から金融機関へつなぎ融資を積極的に協力するように要請を出しています。
そのため各銀行において活用することが可能です。
取引先の銀行に相談することで、つなぎ融資を申請することができます。
ただし、つなぎ融資を利用するには審査が必要です。
各銀行において補助金の受給が決定した時点で、早急に相談することをオススメします。
補助金は返済義務の無いお金です。つなぎ融資を使って事業資金を得たとしても、事業をスムーズに進める上では大きなメリットとなります。
3:つなぎ融資以外!運転資金の調達方法3選
つなぎ融資以外にも事業の運転資金を調達する方法はあるのかな?
つなぎ融資には審査があり、時間が必要となります。
つなぎ融資に申請する時期が遅れてしまった・・・どうしても他の資金調達方法が知りたい・・・
上記の様な状況に陥ることも十分に考えられるでしょう。
そんな時の運転資金は、つなぎ融資以外にも3つの方法を活用することが出来ます。
3つの資金調達方法について紹介していきましょう。
- ① ファクタリング
- ② 不動産担保融資
- ③ 手形割引
上記3つの中でもファクタリングが最もオススメです。
なぜならファクタリングは、自社が保有する売掛債権を売却し早期資金回収をする方法となります。融資とは異なる為、信用情報に傷が付く事もなく即日で資金を得ることが出来る可能性が高いからです。さっそく3つの資金調達方法について詳しく紹介していきましょう。
3-1:ファクタリング
1つ目の資金調達方法は、ファクタリングです。
ファクタリングは自社で保有している「売掛債権」をファクタリング会社に買い取ってもらう方法となります。
ファクタリングなら1%~5%(※)の手数料で売掛債権を早期資金回収することが可能です。
即日対応しているファクタリング会社が多いので、急ぎの場合にも利用することが出来ます。
ファクタリングについて詳しく知りたい場合には、以下の記事をご覧ください。
※・・・3社間取引の場合の平均手数料です。(2019/9/25 自社調べ)
関連記事:【初心者向け】ファクタリングとは?最短1日で資金調達できる方法
3-2:不動産担保融資
2つ目の資金調達方法は、不動産担保融資です。
もしも担保にできる不動産を所有している場合には、不動産を担保にして融資を受けることが出来ます。
不動産担保融資は、高額融資を低金利で受けることが可能です。
さらに長期的な返済プランを選ぶことも出来るので、負担を減らしながら返済していくことが出来ます。
ただし不動産担保融資の場合、返済が滞ると担保にした不動産を失う可能性が考えられるでしょう。
高額融資や低金利というメリットがある分、不動産を失うかもしれないというリスクがあることを覚えておく必要があります。
3-3:手形割引
3つ目の資金調達方法は、手形割引です。
手形割引とは、所有している手形を担保にして融資を受けられるものになります。
本来、手形は指定日以降まで現金にすることは不可能です。
しかし手形割引業者で買取をしてもらえば、支払い日までの利息差し引き分を資金化することが出来ます。
手形を所有している場合には、非常に便利な方法ですが注意が必要です。
もしも手形が不渡りになってしまい融資額を回収できない状況に陥れば、返済の義務を負う事になります。
利用する前には、リスクを十分に把握し注意する必要があるでしょう。
まとめ
補助金のつなぎ融資について詳しく紹介してきました。
つなぎ融資とは、補助金を受給するまでの「つなぎ資金」を融資するための制度です。
つなぎ融資の利子を支払ってでも、事業を実施する上での運転資金を得るには十分なメリットを得ることが出来る制度になります。
つなぎ融資は、各銀行において利用することが可能です。補助金の受給が決定したら、速やかに取引先銀行へ相談することをオススメします。
ぜひ参考にしてみてください。