
上記のように、子どもの教育費等のために必ず借りれる教育ローンが知りたいとお考えですか?
残念ながら、誰でも必ず借りれる教育ローンは存在しません。
しかしいくつかの審査を通れば誰でも利用できる、日本政策金融公庫(以下、日本公庫と称す)の「国の教育ローン」と労働金庫(ろうきん)の「教育ローン」は借りれる可能性が高いと言えるでしょう。
今回は、4つの金融機関を借りやすい順に紹介していきます。
- 日本政策金融公庫
- 労働金庫
- 信用金庫
- 民間銀行
後半では、日本公庫の「国の教育ローン」の審査に落ちる理由とJASSOの奨学金制度3つを紹介していきましょう。
Contents
1:教育ローンが借りやすい金融機関4選

教育ローンの借りやすい金融機関はあるのかな。
上記のように、教育ローンが金融機関をお探しですか?
この章では、4つの金融機関を教育ローンの借りやすい順に紹介していきます。
- 日本政策金融公庫
- 労働金庫(ろうきん)
- 信用金庫
- 民間銀行
それでは、上記4つの金融機関を紹介していきましょう。
1-1:日本政策金融公庫
1番教育ローンを借りやすいのは、日本公庫の「国の教育ローン」です。
国の教育ローンには、入学前でも利用でき各家庭の状況に応じた金利や返済期間・保証料の優遇があります。
日本公庫の国の教育ローンが借りやすい3つの理由を紹介していきましょう。
- 各家庭に応じた優遇制度がある
- 融資対象となる学校が豊富
- 固定金利が年1.66%で最長15年の返済期間(2020年4月現在)
各家庭に応じた優遇制度は世帯年収が低くても教育ローンを借りることができるため、特出した点と言えます。
各家庭の状況に応じた優遇制度を見ていきましょう。
「母子/父子家庭」
- 年利:1.26%
- 返済期間:最長18年
- 保証料:通常の2/3
「交通遺児」
- 年利:1.66%
- 返済期間:最長18年
- ※保証料:通常の2/3
「扶養する子どもの人数が3人以上で世帯年収500万円以内」
「世帯年収200万円以内」
- 年利:1.26%
- 返済期間:最長18年
- ※保証料:通常
国の教育ローンは最高350万円(海外留学の場合450万円)まで融資を受けることができます。
入学金や授業料、さらに在学のためのアパート代やパソコン購入費にも使用可能です。
扶養する子どもの人数に応じて、幅広い世帯年収を支援しているので借りやすい金融機関と言えるでしょう。
参考URL:国の教育ローン|日本政策金融公庫
1-2:労働金庫(ろうきん)
2番目に紹介するのは、ろうきんの「教育ローン」です。
ろうきん教育ローンが借りやすい3つの理由を紹介していきます。
- 年収が150万円以上ある方を対象としている
- 最長20年の返済期間
- 融資金額が最大1,000万円
「年収150万円以上」と他の金融機関に比べハードルが低く設定されているため、多くの方が利用可能です。
ろうきん教育ローンの金利は、労働組合・国家公務員/地方公務員等・福利共済活動を目的とする「団体会員」と生協組合員融資制度を導入している「生協会員の組合員(同一性計家族)」によって異なります。
「団体会員」
- 変動金利:年2.900%
- 保証料:金利に含まれる
「生協会員の組合員」
- 変動金利:年3.180%
- 保証料:金利に含まれる
返済期間は最長で20年と比較的長く、融資金額は10万円から1,000万円(10万円単位)となっているので借りやすい金融機関と言えるでしょう。
参考URL:ろうきん教育ローン|中央労働金庫
1-3:信用金庫
3番目に紹介するのは、「信用金庫」です。
信用金庫が借りやすい2つの理由を紹介していきます。
- 全体的に金利が安い
- 返済期間が3ヶ月〜16年
信用金庫の借りやすいポイントとして、「全体的に金利が安い」ことがあります。
日本全国にある信用金庫の金利を見てみましょう。
金融機関名 | 金利(年間) |
朝日信用金庫 | 2.400%(変動) |
埼玉縣信用金庫 | 2.475〜3.475% |
東京信用金庫 | 2.23%(固定) |
巣鴨信用金庫 | 3.180% |
大阪シティ信用金庫 | 2.20%(変動) |
上記のように、各信用金庫によって金利に差があるため一概には言えませんが比較的安く設定されています。
しかし最低年収等は明記されておらず、審査に2日以上など時間がかかる金庫もあるので注意しましょう。
地方銀行と同じく利用可能エリアに在住・勤務していなければ利用することができないので、まずはお近くの信用金庫の金利を確認することが大切です。
1-4:銀行
4番目に紹介するのは、「銀行」です。
銀行が借りやすい2つの理由を紹介していきます。
- 融資額の範囲が広い
- 地銀やJAは低金利の傾向がある
銀行の教育ローンの最大の利点として、「融資額の範囲が広い」ことが挙げられます。
三井住友銀行の教育ローン(有担保)だと、最大3,000万円までの借入が可能です。
また福岡銀行だと最大2,000万円まで借入可能なので、医学部等の学費が高額な学部へ入学する際に有効的と言えるでしょう。
しかし、銀行の教育ローンは無担保の場合返済期間が最長10年としているところが多くあります。
さらに審査に3日かかる場合や上記3つの金融機関に比べて審査がやや厳しい傾向にあるので、借りやすいとは言えないでしょう。
2:知っておきたい!審査に落ちる理由

比較的借りやすい日本公庫の審査に落ちた場合に、考えられる2つの理由を紹介します。
- 信用情報に傷がついているから
- 世帯収入が超えているから
上記2つの理由について解説していきましょう。
2-1:信用情報に傷がついているから
1つ目の理由は、信用情報に傷がついているからです。
申込者の個人の信用情報に傷がついていると、審査に落ちる可能性が高くなります。
「信用情報の傷」とは、クレジットカードの未納金・延滞のことです。
信用情報は5年間、個人信用情報機関にデータが残ります。
もし審査に落ちてしまった場合は、国や地方自治体の奨学金・奨学制度を活用しましょう。
関連記事:日本政策金融公庫の教育ローンとは?着金までの流れと落選時の対処法
2-2:世帯収入が超えているから
国の教育ローンで定められた金額よりも収入があった場合、審査が通りません。
活用する前に、日本公庫の世帯年収(所得)の上限額・利用条件をよく確認しましょう。
参考URL:ご利用条件|日本政策金融公庫
3:教育ローン以外で教育費を借りる!JASSOの奨学金3選

教育費を無利子で借りたい場合や教育ローンの審査に落ちてしまった場合に、JASSO(日本学生支援機構)の奨学金が利用可能です。
JASSOの奨学金は大きく分けて3つあります。
- 第一種(利息なし)
- 第二種(利息あり)
- 入学時特別増額
さっそく上記3つの奨学金を紹介していきましょう。
3-1:第一種(利息なし)
最初に紹介するのは、「第一種(利息なし)奨学金」です。
第一種奨学金は、貸与型の奨学金(利息なし)で、対象の教育機関は下記の6つとなります。
- 大学
- 短期大学
- 大学院
- 高等専門学校
- 専修学校(専門課程)
- 通信教育課程
上記の教育機関のうち、特に優れた学生及び生徒で経済的理由により著しく修学困難な人に貸与します。
最低収入が足りず、金融機関等で教育ローンが借りれなかった場合は、活用してみてはいかがでしょうか。
参考URL:第一種奨学金|JASSO
3-2:第二種(利息あり)
2つ目に紹介するのは、「第二種(利息あり)奨学金」です。
第二種奨学金は、貸与型の奨学金(利息あり)で、大学院・大学・短期大学・高等専門学校・専修学校の学生・生徒が対象となっています。
下記の2つはこの奨学金のおすすめポイントです。
- 利息が上限3%と安い
- 在学中は利息が発生しない
在学中は利息が発生せず、対象となる学校を卒業した後発生するので経済的に優しい奨学金制度です。
「第一種奨学金より緩やかな基準によって選考された人に貸与する」と記載されているので、比較的借りやすい奨学金となります。
第一種奨学金の選考に落ちてしまった場合にも使用可能ですので、諦めずに申請してみましょう。
参考URL:第二種奨学金|JASSO
3-3:入学時特別増額
3つ目に紹介するのは、「入学時特別増額」です。
入学時特別増額は、入学初年度のみ50万円を上限に借りることができる貸与奨学金となります。
この奨学金の強みは、「国の教育ローン」を利用できなかった人を対象としていることです。
上記の対象が、入学時特別増額を借りる時に2つの必要書類があります。
- 日本公庫の「国の教育ローン借入申込書(お客様控え)」のコピー
- 融資できない旨を記載した公庫発行の通知文のコピー
この奨学金は、国の教育ローンに落ちてしまった際の対処法としても利用可能です。
審査に落ちてしまった場合には活用してみてはいかがでしょうか。
関連記事:日本政策金融公庫の教育ローンとは?着金までの流れと落選時の対処法
まとめ
教育ローンが借りやすい4つの金融機関と審査に落ちる理由、JASSOの奨学金制度3つを紹介させていただきました。
借りれる可能性の高い日本公庫の「国の教育ローン」に落ちてしまったとしても、そこで諦めずJASSOの奨学金に申請しましょう。