株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー(以下、よしもとと略す)発のクラウドファンディングって何?よしもとがやっているの?
2018年10月、よしもと発のクラウドファンディングのプラットフォーム「SHILKHAT(シルクハット)」が誕生しました。
実は漫才コンビ キングコング 西野さんが立ち上げを行い、多数のプロジェクトが現在始動しています。
今回は、よしもとがクラウドファンディングを始めた理由から詳しく紹介していきましょう。
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Contents
1:シルクハットとは?誕生した経緯
よしもと発のクラウドファンディング、キングコング 西野さんが立ち上げを行い現在では多くの人が資金調達の場としてサービスを利用しています。
「なぜ突然、よしもとがクラウドファンディングのサイトを立ち上げたの?」
理由は、よしもとに所属する先輩タレントの行動だったそうです。
誕生した経緯について、さっそくお伝えしていきましょう。
1-1:誕生経緯
よしもとは「給料が安い」というウワサは多くの人が知っていますよね。
「給料が安い」という問題は、所属タレントの中でも問題になっているそうです。
ある日、キングコング 西野さんの先輩タレントたちが社長に「給料を上げてくれ」と直談判をしました。
しかし惜しくも話し合いの結果、給料は上がらないという結論に至ったそうです。
その行動を知ったキングコング 西野さんは以下のように考えました。
「給料を上げられない事情が会社にはあるのだろうから、ならば、会社の売り上げを伸ばして、給料を上げられる状態を作っちゃおう!」引用元:西野亮廣ブログ by Ameba
現在よしもとには約6.000人のタレントが所属しており、そのほとんどがバイト・闇営業をしているそうです。お笑い活動などに全く関係のない方向へ使っている、時間や体力をもっと「夢」を叶える事に使ってほしいという事でクラウドファンディングを立ち上げました。
2:「給料が安い」問題が解決できる!その活用方法とは
よしもとに所属するタレント達には、事務所に対して大きく分けて2つの問題がありましたね。
- ① 仕事がない
- ② 給料が安い
上記2つの問題を、シルクハットを立ち上げたことにより、どのように解決する事が出来るのか…
シルクハットが、よしもととタレントの仲介に入る事で互いの問題点を改善しWin-Winの関係を築く事が出来るのです。
それでは詳しく解説していきましょう。
2-1:シルクハット活用法
「よしもとが給料を上げられないのには理由がある」と考えたキンコン西野さんは、会社にお金が入るようにして給料があげられる状況をつくればいいと考えました。
そこでシルクハット(クラウドファンディング)のプラットフォームを作成する事で、仕事の回ってこなかったタレント達は自ら仕事を創りだす事が可能になるのです。
シルクハットで仕事を生み出し稼ぐ事で、その手数料がよしもとに入ります。
すると、その収益が所属タレントの昇給にも反映する事が出来るようになるのです。
「単独ライブがしたい」「写真集を出版したい」「本を出したい」という様な夢をかなえる場所としても、仕事を増やすという意味でもシルクハットはいくらでも活用する事が出来るでしょう。
3:よしもと芸人のプロジェクト例5選
よしもとのタレント達は、シルクハットを使ってどんなプロジェクトをしているの?
タレントにより、実施しているプロジェクト内容は様々です。
今回は、実際にプロジェクトが成功している例を5人紹介しましょう。
- ① キングコング西野
- ② 佐藤太一郎
- ③ 房野史典
- ④ シャンプーハット・てつじ
- ⑤ ダイノジ
上記5人が実施したプロジェクトは、すべて目標金額に達し成功しています。
どんな内容のプロジェクトなのか、紹介していきましょう。
3-1:キングコング西野
(1)タレント名 | キングコング西野亮廣 |
(2)プロジェクト名 | 【えんとつ町のプぺル美術館】をつくりたい!byキンコン西野 |
(3)支援総額 | 62,561,500円 |
キングコング西野さんは、自分が出版している「えんとつ町のプペル」という絵本の美術館を作りたい!という思いからシルクハットでプロジェクトを立ち上げました。
ただ作るだけではなく、地元の兵庫県川西市に作る事でベッドタウンである川西市に「人を集める」「地域創生」という目標を掲げているのです。また単なる美術館ではなく、実際にえんとつ町をつくり歩いて回れたり遊んだりできるような体験型美術館を作る予定になっています。
わたし自身もとても行ってみたいな!楽しそう!と感じましたが、多くの人もそのように感じたのでしょう。
プロジェクトの結果は大成功!目標金額50,000,000円に対し、最終支援金額は62,561,500円でした。
3-2:佐藤太一郎
(1)タレント名 | 佐藤太一郎 |
(2)プロジェクト名 | 【東京・大阪の二大都市で佐藤太一郎企画を上演したい!】
佐藤太一郎(吉本新喜劇) |
(3)支援総額 | 1,692,500円(2019/6/15現在) |
吉本新喜劇の佐藤太一郎さんは、大阪を中心に「佐藤太一郎企画」を上演しています。
新喜劇が関東でも放送されるようになり、東京でも上演してほしいという声が多数寄せられたことにより、東京公演を実現したいと思いプロジェクトを立ち上げたのです。東京公演を上演するには、多数の費用がかかります。
しかし会社からは予算を超えるため「実現不可能」と言われてしまったのです。
そこで上演の実現に向けて、プロジェクトを立ち上げ支援金を募っていました。
プロジェクトが成功しなければ東京公演は実現できない!という本気の思いから結果は現時点で大成功しているのです。
目標金額1,00,000円に対し、現在の支援金額は1,692,500円まで到達しています。
支援金額の募集は2019/6/30までです。
3-3:房野史典
(1)タレント名 | 房野史典 |
(2)プロジェクト名 | 【本を届けるために、全国の書店さんをまわりたい!】ブロードキャスト!!房野 |
(3)支援総額 | 2,224,400円 |
よしもとで芸人をしている、ブロードキャスト!!房野史典さんのプロジェクトです。
房野史典さんは、歴史入門書の様な本を出版しています。
その本を全国の多くの人に届けたい!歴史を多くの人に知ってほしい!という思いから、このプロジェクトを立ち上げたのです。
シルクハットでプロジェクトを始める前から、関東の書店には挨拶周りをしています。
しかし関東以外になってしまうと、交通費などの面からなかなか行くことが出来ないそうです。
そこでシルクハットを活用して、全国の書店さんを周るための支援を募りました。
結果は大成功!目標金額100万円を上回る200万円越えの資金調達に成功したのです。
3-4:シャンプーハット・てつじ
(1)タレント名 | シャンプーハット・てつじ |
(2)プロジェクト名 | 「究極のラーメン鉢」を作りたい。byシャンプーハット・てつじ |
(3)支援総額 | 1,823,000円 |
30年間、ラーメンを食べ続けてきたシャンプーハット・てつじは究極のラーメン鉢を作りたいという思いからプロジェクトを立ち上げました。
どんなに美味しいラーメンでも、ラーメン鉢がありきたりでは中途半端だと考えたそうです。
究極のラーメンに相応する究極のラーメン鉢を作りだし、いつかは全国のラーメン屋さんで使ってほしい!という夢があるんだそうです。
プロジェクトによって作りだしたラーメン鉢は、だれでも自由に使えるよう「究極のラーメン鉢」として受注・発注する事が出来ます。
プロジェクトの結果は大成功!目標金額1,500,000円に対して集まった総支援金額は1,823,000円です。
3-5:ダイノジ
(1)タレント名 | ダイノジ |
(2)プロジェクト名 | 無料お笑い寄席がやりたい! |
(3)支援総額 | 427.000円 |
毎年3月11日にダイノジはDJイベントやトークライブ等を行い、売上金を募金する活動を行っています。
今年もダイノジはラスタ池袋で無料のお笑い寄席を開催予定でした。
しかし、単なるチャリティーライブだと普段バイトをしながら活動している若手芸人に負担をかけてしまう・・・。そう考えたダイノジは、若手芸人の出演料・会場費用・スタッフのギャラをこのプロジェクトで支援金を募ったのです。ダイノジにはギャラは入らないそうです。
結果は大成功!目標金額250,000円を大きく上回る427,000円の支援金を獲得しました。
まとめ
よしもと発のクラウドファンディング「SHILKHAT(シルクハット)」について詳しく紹介してきました。
よしもと所属タレントの「給料が安い」「仕事がない」という問題を解決すべく、キングコング西野さんがシルクハットを立ち上げたのです。
シルクハットを立ち上げた事により、所属タレント達は自ら仕事を取りに行くことが出来るようになりました。そしてシルクハットで発生する手数料は、よしもとに入るようにしたのです。
このように、よしもとにお金が入るようにする事でタレントの給料を上げやすい状況を作りました。
2つの問題点がシルクハットにより改善されたのです。
また、シルクハットはよしもとのタレント以外の一般人でも利用する事が出来ます。
ぜひ一度、シルクハットを覗いてみてはいかがでしょうか。