クラウドファンディングは乞食行為?4つの違いと炎上プロジェクト3選

クラウドファンディング 乞食

クラウドファンディングは乞食(こじき)行為なのでは?

上記のように、疑問に感じていませんか。

結論からお伝えすると、クラウドファンディングと乞食行為は違うと言えるでしょう。

しかし誰でも気軽にインターネット上の不特定多数から資金調達のできるクラウドファンディングで、乞食行為が行われているのも確かです。今回はクラウドファンディングと乞食行為の違いや実例を紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

クラウドファンディングはNOT乞食行為

クラウドファンディングは乞食行為に該当する?

クラウドファンディングも乞食行為も「不特定多数から資金調達する」という意味では同じです。

しかし乞食行為は軽犯罪法1条22項で禁止されています。

第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
二十二 こじきをし、又はこじきをさせた者
引用:昭和二十三年法律第三十九号 軽犯罪法|電子政府の総合窓口e-Gov

結論からお伝えすると、クラウドファンディングは乞食行為に該当しません。

では乞食行為とは具体的にどのようなことなのか、詳しく解説していきましょう。

乞食行為とは?

具体的には他人の憐憫の情を利用して自己のために金銭や物品の施与を受けることをいう。引用:乞食|Wikipedia

乞食行為とは、不特定多数の人に同情させて生活に必要な金銭や物品を自己のために受け取ることを指します。

乞食行為は勤労義務を果たさずに「同情」で金銭を受け取ることなので、憲法に定められている勤労の義務に反し違法とされているのです。

いまではネット乞食と呼ばれるインターネットサービス(SNSなど)を利用して、自分の娯楽や生活費を目的として金銭を受け取る者も存在します。このような自己利益のためだけに、勤労の義務を果たさずに金銭を受け取る乞食行為は違法とされ刑事罰が科されるのです。

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クラウドファンディングと乞食行為4つの違い

クラウドファンディングと乞食行為の違いは?

上記のように、具体的な違いが知りたいとお考えではありませんか。

両者ともに不特定多数から資金調達するという点では同じですが、明らかな違いが4つあるのです。

  • 自己利益のためではない
  • 用途の透明性
  • リターンがある
  • 資金調達の必要性

上記4つの乞食行為との違いについて詳しく紹介していきます。

クラウドファンディングとの違いについて疑問視している場合には、ぜひスッキリさせておきましょう。

自己利益のためではない

1つ目の違いは「自己利益のためではない」という点です。

乞食行為との違いとして、調達した金銭を自分のために使用するというわけではないという点が挙げられます。

例えば、海外の貧困地帯への募金活動を目的としたクラウドファンディングを実施したとしましょう。その場合、募金活動は仏教上の乞食活動は信教の自由に基づく点や増侶による正統業務行為であるので適法行為とされています。

「人のため、社会貢献のため」を目的としているクラウドファンディングは、乞食行為に該当しないと言えるのです。

用途の透明性

2つ目の違いは「用途の透明性」です。

クラウドファンディングで資金調達に成功した者は、支援者に資金用途の透明性をアピールするためにも随時用途を公開しています。プロジェクトがどこまで進んでいるのか、どのような用途で資金を使用しているのかなどです。

乞食行為として自己利益のために資金調達した者は、資金用途が不透明であるケースが多くなっています。資金用途が不透明であるプロジェクト実施者は、結果としてプロジェクトを実施していない可能性もあり注意が必要です。

リターンがある

3つ目の違いは「リターンがある」という点です。

購入型クラウドファンディングの場合、支援者に対しモノやサービスなどのリターンを行う必要があります。

乞食行為の場合は、モノやサービスなどの提供を一切せずに金銭を受け取るのです。

この点からもクラウドファンディングと乞食行為は「違う」と判断することが出来るでしょう。

リターンの無い募金型クラウドファンディングは、お返しがなくても適法行為とされているので違法とはされません。

資金調達の必要性

4つ目の違いは「資金調達の必要性」です。

クラウドファンディングは「人のため」や「社会貢献のため」を目的とした資金調達活動の場と言えるでしょう。しかし乞食行為の場合「〇〇が欲しい」「〇〇円足りない」といったような、自己利益を目的としています。

自分のために不特定多数から資金調達する行為は、自分で買えば良いのです。

このように資金調達の必要性の違いでも、クラウドファンディングと乞食行為では違う物を判断することができるでしょう。

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クラウドファンディングで炎上!実例3選まとめ

クラウドファンディングのサービス内容と乞食行為は別物とお伝えしてきました。

しかしクラウドファンディングは誰でも始めることのできる、ハードルの低いサービスです。そのため不特定多数から資金を集めようと自己利益のために乞食行為を働くものも実際に居ます。

実際にクラウドファンディングで行われた、3つの炎上プロジェクトを紹介していきましょう。

  • 憧れのバイクに跨りたい。目指すは、バイクが似合うモデル。
  • 真木よう子、フォトマガジン出版プロジェクト。
  • 若者と政治の架け橋になるために、大学院に通いたい。

上記3つのプロジェクトは、実際にクラウドファンディングで行われた実例です。いずれも自己利益を目的としたり、本来の資金用途とは違う使い方をしたプロジェクトとなっています。

さっそく上記3つのプロジェクトについて紹介していきましょう。

憧れのバイクに跨りたい。目指すは、バイクが似合うモデル。

憧れのバイクに跨りたい。目指すは、バイクが似合うモデル。

東京を拠点にモデルとして活動している、千神朱佳さん(通称:ちあたん)が実際に実施してプロジェクトです。

小さい頃からあこがれていたバイクに乗る夢のため「教習所費用を出してください」という内容のプロジェクトとなっています。女の子にバイクの魅力を広めていきたいという思いも掲げているが、プロジェクトの目的が「自己利益」であることから多くの非難が殺到していたと言えるでしょう。

プロジェクトを見る

真木よう子、フォトマガジン出版プロジェクト。

真木よう子、フォトマガジン出版プロジェクト。

女優、真木よう子さんが実施したプロジェクトです。

出版社を挟まずにファンとフォトマガジンを作成し、東京ビックサイトで行われる「コミックマーケット93」で販売するという内容でした。コミックマーケットで同人誌を販売する権利は、抽選で行われます。

しかし真木よう子さんは、抽選が行われていない段階からコミックマーケットで自らの出版物を配布することを発表しました。さらに、自費出版ではないものを売るということに加えて「自分とファンとの交流の場」というようにコミックマーケットを考えていた部分から避難を受けプロジェクトが中止となったのです。

若者と政治の架け橋になるために、大学院に通いたい。

若者と政治の架け橋になるために、大学院に通いたい。

東大名誉教授の祖父を持つお嬢様芸人、たかまつななさんが実施したプロジェクトです。

当時在学していた東京大学大学院・慶応大学大学院の学費を募る内容になっています。お笑い芸人の活動を理由に、両親から資金援助を断られ資金が底をつきた為に、学費をクラウドファンディングで募ったのです。

「お嬢様なのになぜ?」という声や「大学院に通わなくても架け橋にはなれるのでは?」という様々な議論が巻き起こったものの、143万円の資金調達に成功しています。

その後、NHKへの就職が決まったことが報道され「支援者への裏切りでは?」という非難も多かったプロジェクトです。

本来の資金用途と違うのでは?という支援者の反感をかってしまったのでしょう。

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まとめ

クラウドファンディングと乞食の違いについて解説してきました。

クラウドファンディングと乞食では、本来の目的が異なり「違う性質の物」と判断することができるでしょう。

しかし中には、乞食行為の様なことを行うプロジェクトも実施されているのも事実です。

クラウドファンディングを行う際には、資金調達の目的をよく考えた上で行うようにしましょう。

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